富士宮
September 07, 2018
水…
“水”
というものを観ました。
形容詞も要らない、
澄んだとか、清らかなとか、純粋なとか…
不要の正に「水」を。
透明度100。
底に住まう岩土も植物も動物も、光も影も隠すことなく露わにして水上にも色形がそのまま届く
富士山からストレートに送られる天然の湧水。
観るこちらの濁りが透けて見せられるほどでした。
手で掬う感触の軟らかさに、水滴を頬につけてしまったのは
美肌にしてくれそうだっから… 笑。
コノハナヤサクヒメを祀る富士山本宮浅間大社にある
勇玉池は、迸る湧水が放つ氣、マイナスイオンのせいでしょうか、
しばし佇みながら音とその氣をじっくり身体に染み込ませます。
池が作る風波は、水面に映るもの達の美を引き立たせるかのよう。
かすかに揺れる光と色はこの世で見せる美を越えた、
そのものが持つ4次元の美のよう。
見飽きることのない時空越えの中に佇んでいたようです。
桜の時が最も美しいという境内の樹木達は、緑したたるこの時季も
人の吐息の湿りを感じさせる息づかいでもって参拝者を迎えてくれます。
お邪魔します…と思わずどの神木達にもご挨拶するほどに。
富士山世界遺産センター。
帰路に過ごしたここでみる富士山は、まだ夏山らしい黒肌でそびえ立っています。
男前の表情ながら、始めて見る終端までのしなやかな稜線美には溜息が出る…。
手前味噌ながら世界一の麗峰と。
極みの美を見る旅、
水と山の。
はやる心を抑えることなく、勢いで訪れた富士裾野の町への旅。
自分の心に従うこと。
いつでもそれは、予想を超えた喜びを贈ってくれるものです。
mak5 at 23:00|Permalink│Comments(0)│