June 08, 2018
ひとくち飲んで....ほっとした。
口の中に広がる苦味と香りは日本で飲み馴れているもの。。。
ひとくち食べて....甘い!
けれど、ほっとした。
家庭で手作りしていた蒸しプリンの強い砂糖甘さと少々かみごたえのある柔らかさ...
イタリア人街にあるカフェ&ビストロ”. La Lanterna dl Vittorio"
酸味が効きすぎたNYの珈琲じゃない。
飲み馴れた(慣れたというより)中間的な苦味と濃さと香りに胃も喜んだ。
カスタードプディングも、家庭で作るような馴れた懐かしい味。
糖度の高さは否めないけれど、寒すぎるNYの冬には欲したくなる強みの甘さだろう。
苦いも甘いも香りも、久々に馴れたものたちに触れる味覚と嗅覚は
一ヶ月過ぎてもまだどこかに残る旅の緊張には、癒しとほぐしにもなる。
アメリカンよりはイタリアン...
自分に、おそらくは、概ねの日本人の好みとしてより浸透しているだろう味は
欧州系なのかもしれない...。
アメリカーノであるはずの珈琲は、明らかに苦味と甘みの両方を感じる欧風の味わいだった。
窓辺の席には人気なし。
おまけに、扉を開けた途端、マネージャーらしきイタリア人マンマが
ちょいと鋭い眼光でまっすぐに見つめて、気持ちは一歩後ずさりする。
休憩時間なの?と思いつつ、小声で聞くと開店中と言われ....
ラッキーとばかりに窓際席貸切状態で隅っこに陣取る?。
いや、単に、奥の広々とした人気のガーデン席にみなさまお座りになっていただけなのだ。
まばらながら次々と訪れる客は、迷わず奥に向かい、
一度入ると帰る気配がないくらいに長らくおしゃべりを楽しんでいる様子。
オペラのBGMとほどよく混じりあいながら、
厨房を隔てた奥から楽しげな喧騒が聞こえてもくる。
ゆっくり本でも読もうか...と思いつつ訪れたはずなのに、
いつものようにネットと戯れ終わってしまう。。。
それは独り占めの窓際エリアであったせいもあるのだろう。
そこはかとなくだけれど、何かそわそわしてしまう空気が流れていた。
次回は迷わずガーデン席で過ごしましょ。
適度な喧騒に紛れてまったりする時間は、
逆に時をゆっくりと流すBGMになる。
おしゃべり声という旋律の中で飲む馴れた味の珈琲は、
より美味なる、ほっとする時間にしてくれる....でしょうから。
**
*La Lanterna di Vittorio
名曲「川の流れのように」の詩が
生まれたカフェとしても知られていますね。
作詞家・秋元氏がオススメのカフェです。
落ち着くとは思うけれど、あのマンマの
目力にはちょいと負けました 笑。
(場所は、NYUとワシントンスクエアの
すぐ近く)
129 MacDougal St.
New York
NY10012
mak5 at 23:00│Comments(0)│